陸運技術専門官

どんなお仕事?

 私たちの生活に欠かせない自動車や電車などの陸上の乗り物。中国運輸局では、国民の皆様が安全に自動車や鉄道を利用し、また自動車や鉄道などの乗り物が身近にある中で安心して暮らすことができるよう、様々な取り組みを行っています。
 例えば、自動車については、街頭での車両検査車検等に関する書類審査、運輸支局に併設されている(独)自動車技術総合機構の検査場での車両の審査などにより、自動車の安全性の確保に努めています。
 鉄道については、路面電車などの電車はもちろんのこと、ロープウェイやリフトの点検も行います。他にも運転者に対しての添乗指導各種鉄道施設の確認などにより鉄道の安全性の確保を図っています。
 珍しい電車に乗れたり、普段行けないところまで行けるかも…!?

インタビューしてみました!

と言われても、いまいちイメージが湧かないというそこのあなた!私たちもそうでした。そこで、実際に現場で働かれている職員お二人へインタビューを行い、体験談などを聞いてみました!
※インタビューは令和4年3月時点のものです。

インタビュアー紹介

平成31年度採用 広島運輸支局 尾方美咲 
熊本市出身
民間企業で3年間プログラマーとして社会人経験を経て、入省しました。みなさんが気になる職場の雰囲気や、やりがいなどを聞いていきましょう!

Interview 1

佐藤 弘崇さん
山口県周南市出身 平成29年度採用 
《経歴》H29年4月~ 広島運輸支局
    H31年4月~ 本局自動車技術安全部(広島)

安全なクルマ社会実現のために仕事をしています

Q 現在、自動車技術安全部の整備・保安課で勤務してらっしゃる佐藤さんですが、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。

 現在勤務している部署では、国民のみなさんが安全に自動車を利用できるよう、また整備不良などによる自動車事故を防止するため、主に自動車整備工場や民間車検工場の経営に関する申請の審査や、自動車整備工場への指導・監督業務などを行っています。他にも、自動車の点検整備の重要性についての啓発活動を行ない、自動車の安全確保に努めています。

中国運輸局の雰囲気にひかれた!

Q ありがとうございます。自動車の安全を維持するため、日々尽力されている佐藤さんですが、公務員でも多くの官庁がある中で、中国運輸局で働こうと決めた理由はありますか? 

 そうですね。すみません、特にこれが魅力で入った!というものは正直ありません(笑)。車にすごく興味があった!とか、学生時代に機械系を学んでいた!とか、立派な志望動機はありませんでしたね。とはいえ、人生が決まることですので、もちろん真剣に就職活動に取り組んでいました。パンフレットやホームページを見て、いくつかの官庁に訪問もしました。私は、今後何十年と働く環境を選ぶうえで、「やりがいがあること・職場の雰囲気が良いこと」を重視しようと思っていました。魅力的な官庁は多くありましたが、中国運輸局はその2点がもっとも当てはまると感じ、志望しました。幸運にも採用していただいたおかげで、充実した日々を送れています。

相談しやすい環境、責任を感じる仕事

Q 佐藤さんは、職場の雰囲気や、やりがいがありそうな仕事内容に魅力を感じて志望されたのですね!では、実際に入省し働いてみて、入る前と入った後で何かギャップなどはありましたか?

 学生時代に飲食店でアルバイトはしていたので、少しは社会経験をしていましたが、入省前は一人の社会人としてましてや国家公務員として働くことに不安や緊張はありましたね。中国運輸局は説明会などで雰囲気が良さそうだなと思っていましたが、公務員は堅くて厳しそうなイメージが個人的にあったので入省前はびくびくしていました・・・。ですが、実際に働いてみたら、フレンドリーといいますか、いろいろなことを相談しやすくて、すごく働きやすい職場だと感じました。自分が配属された部署が特別だったのかもしれませんが(笑)。でも、広島運輸支局の次に働いている今の部署でもみなさん親切ですので、全体的にそういう雰囲気なのかなと思います。最初にすごく緊張していたこともあって、私にとっては、すごく良いギャップがありましたね。

 仕事面では、パンフレットや官庁訪問などの説明でなんとなくのイメージは湧いていたので、そこまで大きなギャップはなかったですが、実際に窓口に立って、ディーラーさんや整備工場の事業者さん、一般の方々などと対面してお仕事をするのは大変責任を感じました。最初は知識も経験もなくうまくいかないことも多かったですが、次第に対応力が身につき、やりがいを感じられるようになりました。


やりがいはみなさんの生活を支えているという意識

Q ありがとうございます。環境面では良いギャップが、仕事面では責任感というギャップを感じられたのですね。それでは、入省から現在まで5年ほどお仕事をされてきたと思いますが、働く上でどのようなことにやりがいを感じてきましたか?

 先ほどの質問でも少し触れましたが、最初の部署での仕事は、窓口業務が主でした。ときには、一般の方や事業者さんから制度などについて質問をされることがあります。自分で関係法令を調べたり、分からない場合は上司や先輩に相談して回答をするのですが、丁寧に対応することで事業者さんなどから感謝されることもあり、些細ではありますが、やりがいを感じていました。
 一方、今は事業者さんから提出のある認可申請などを審査する仕事をしています。難しい事案にぶつかることもありますが、自分の努力がわずかながらでも、国民生活を支えていると思うと、やりがいを感じますね。私はまだまだ経験が浅いですが、中国運輸局の仕事はどれも国民生活を支える重要な仕事だと私は思います。

仲間と楽しく

Q ありがとうございます。中国運輸局の使命である「運輸の安全・安心の確保」を現場で取り組まれて、そこにやりがいを感じられているのが素晴らしいですね!
 次に、プライベートについても聞かせてください!佐藤さんは山口県周南市出身で、就職するまで山口にいらっしゃったと思いますが、広島に配属になり、プライベートで心細いと思ったことはありますか?


 そうですね。たしかに、1から人間関係を構築するのは不安でしたが、私の場合は、幸運なことに同期やまわりの先輩方に恵まれて、心細いと思ったことはあまりなかったですね。特に同期とはウマが合って、よくいろんなところに連れまわされて、いや連れて行ってもらいました(笑)。うち(中国運輸局)では、転勤もあり、ときには地元から離れることもあると思いますが、逆に私はいろんな土地を巡れて嬉しいですし、転勤先でいろいろな人と関わることもできると思うので、自分の幅を広げられる良い機会だと思っています。

みなさんへメッセージ

Q ありがとうございます。佐藤さんの人柄が素晴らしいのでみなさん集まってくるんでしょうね(笑)。最後に、当ページを見てくださった就活生の皆様へメッセージをお願いします!

 みなさんもそうかもしれませんが、私は就職活動を始めるまで中国運輸局のことを知りませんでした。また、ある程度名前を聞いたことがあっても、パンフレットなどだけではイメージが湧かない部分があると思います。実際に働いてみた私の経験から言えるのは、大変なこともありますが、中国運輸局は先輩や同年代の仲間と協力して仕事ができる環境があると思います。ぜひ、みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています!

インタビュアー感想

 佐藤さんは、自動車の安全確保に関する業務に従事されていて、それらの業務を通じて、国民生活を支えているということにやりがいを感じられているようです。
もちろん、大変なこともあるとは思いますが、職場環境にも恵まれていて、充実しているみたいですね。
 もし、当ページを見て、業務内容等で気になることがありましたら、ぜひ、説明会や官庁訪問へお越しください!
 それでは、次はもう少し上の年代の方へインタビューしたいと思います!

Interview2

水藤 敏雄さん

広島県福山市出身
平成21年度採用 
《経歴》
H21年10月~ 中国運輸局広島運輸支局
H22年10月~ 中国検査部検査課(広島)
H23年10月~ 中国検査部山口事務所
H27年4月~   交通安全環境研究所(東京)
R2年4月~     中国運輸局鉄道部(広島)

鉄道の安全確保に努めています

Q 初めに、現在の鉄道部技術・防災課での業務内容について伺いたいと思います。具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。

 現在の部署は、鉄道施設やロープウェイ施設の安全確保が主な業務です。例えば、鉄道は「線路」や「トンネル」「電車線」「変電所」など様々な施設によって構成されていて、事業者がその施設を変更するには国への手続きが必要となります。私たちは、その手続きにおいて、「鉄道の施設が国の定める基準に適合しているか」ということを書面で審査し、施設が完成したら「現地に赴いて検査」を行っています。他にも、鉄道事業者に対して輸送の安全を確保するための取り組みが適切かどうか立入検査にて確認を行うなど、様々な取り組みを行なっています。

最先端の自動車を審査することも!?

Q 多くの人の生活に欠かすことのできない鉄道の安全確保のため、日々お仕事をされているのですね。水藤さんはこれまで様々な部署で勤務されてきたと思いますが、これまで経験されてきた業務についても教えてください。

 
最初は広島運輸支局で主に窓口業務を1年経験した後、実際の車検を行う検査場での業務を行いました。検査場には、様々な検査を行うパートがありますが、その検査を職員のチームワークで遂行していきます。まだナンバーのついていない車両については、寸法や重量を測定して検査票を作成しますが、その検査票が車検証になると思うと、その過程に携わったんだなぁと実感したものです。
 その後は東京へ出向し、これから販売される自動車、つまり世に出る前の自動車について、国が定めた基準に適合しているかどうか、書面や車両のテストによって審査を行なっていました。自動車メーカーの設計の方々とやりとりすることもあり、自動車の設計にも影響を及ぼすことがあるため、大きなプレッシャーもありましたが、様々な知識や経験を得ることができ、自分自身、大きく成長できました。
 また、「輸入車のテスト」で海外出張をすることもありました。大変貴重な経験でしたね。あるときには、天候によるトラブルで予定どおりに帰国できなくなり空港で右往左往していたのも良い思い出です(笑)。
 どこの部署となっても、そこでしか経験できないことがあり、毎日小さなことでもよいので新しいことを発見したり、取り組んだりするといったことの積み重ねによって、今の私があると思っています。


様々な土地で働く魅力

Qありがとうございます。窓口や検査場での業務、東京出向で規模の大きな仕事もあったりと、様々なお仕事をされてきたんですね。私も、窓口業務を経験してきましたが、そこでの経験が他の部署でも活きたり、各業務が密接につながっていることも中国運輸局の特徴ではないかと思います。
 続いてですが、水藤さんは広島、山口、東京と転勤を何度か経験されていると思いますが、大変だったことはありますか?

 私にとって転勤はポジティブな経験が多かったですね。もちろん、転勤先で知り合いができるかどうか不安なこともありましたが、行ってみると、その場その場でコミュニティがあり、そこで新たな人と出会い、様々な体験をしたことで、人生がより豊かになっていったなと思います。私が転勤した山口では、職場のメンバーでフットサルをしたり、先輩から誘ってもらったバトミントンサークルに参加したり、充実した日々を過ごしていました。その時の仲間は今でもプライベートなどで仲良くしています。

オンオフ両立しやすい職場です

Q 転勤を心配されている就活生の方も多いと思いますが、ポジティブな側面も多くあるのですね!最近は「働き方改革」という言葉をよく耳にしますが、オンオフのバランスはどうですか?

 現在の部署では、自分のペースで仕事がコントロールできるので、プライベートも確保しつつ、メリハリをつけて業務を行なっています。
 また最近は、テレワークの導入や男性の育児休業制度が整備されてきたり、ワークライフバランスを充実させやすい環境になってきていると思います。私自身、週一回テレワークをしていて、テレワークの日は勤務先との往復時間がなくなり、子どもと触れ合う時間も増えて、より家庭と仕事を両立できるようになったなと思います。

みなさんへメッセージ

Q 仕事だけでなく、プライベートも充実させられる環境があるのは良いことですよね。私も、計画的に有給休暇を取得するよう上司に声をかけてもらっています。それでは最後に、当ページを見てくださった就活生の皆様へメッセージをお願いします。

 就職活動は、自分自身を大きく成長させる機会だと思います。いろいろなことに「チャレンジ」することで、自身の新たな可能性にも気づくことができます。不安もあるかと思いますが、恐れずチャレンジをして、みなさんがよかったと思える就職活動になるよう応援しております。Be yourself!!

インタビュアー感想

 水藤さんは、東京にある交通安全環境研究所での勤務など、様々な経験をされていて、その経験が今の自分を支えているようです。お話を聞いていて、自動車や鉄道に関して専門的な知識や経験が得られるところに中国運輸局の魅力があるのかなと感じました。
 以上いかがでしたでしょうか。今回はインタビュー形式でお二人の体験談を紹介しましたが、中国運輸局技術系職員の仕事内容や職場の雰囲気が少しでも伝われば幸いです!

もっと知りたい方はこちら

 技術系志望の方で、中国運輸局のお仕事に興味を持ってくれた方は、下までお気軽にお問い合わせください!

お問い合わせ

  • 中国運輸局
    自動車技術安全部 技術課
    電話番号:082-228-9143


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